思っていた。
こんな山奥で不便で住みにくいところはないと。
父はいつも言っていた。
こんなに空気も水も食べ物も美味しく、景色がきれいなところはないと。
だから私はいつも 「そうは思わん」 と言っていた。
父は知っていたのだと思う。
ここを出てみたからこそ、ここで生きることの価値を。
私もまた、今、「そう思う」 から。
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